仕事が休みの僕は、何となく散歩したくて近くにある職場まで歩いていくことにした。

「あれ、柚月さん」

僕が歩いてると、聞き慣れた声が聞こえてきたから僕は声がした方を見る。

そこには、可愛らしいワンピースを着た宮内さんがいた。

「み、宮内さん……?」

僕はふわりと笑った宮内さんから、目を逸らす。

「……柚月さん。今日は、仕事休みなの?」

僕が頷くと、宮内さんは「そっか……なら、今から私の家に来ない?」と言った。

「え……?」

宮内さんの言葉に、僕は宮内さんを見る。宮内さんは、優しく微笑んで僕を見ていた。

「い、良いですよ……」

僕が頷くと、宮内さんはひまわりのような笑顔を見せる。その笑顔に、僕の胸は高鳴った。

「じゃあ、今から向かおうか」

宮内さんの言葉に、僕は頷いた。



宮内さんの家に入った僕は、宮内さんに促されて椅子に座って宮内さんを待っていた。宮内さんの家は、綺麗でオシャレだ。

しばらく部屋を出ていった宮内さんが戻ってくると、机の上にクッキーやビスケットが乗せられた皿にお茶が置かれた。

「……ごめんね。ちょっと、柚月さんと2人きりでお話したくて……」

そう言って、宮内さんは僕と向き合うように座る。