いつからだっけ。僕が、男性の格好を始めたのは。
いつからだっけ。性別に違和感を感じ始めたのは。
僕は、Xジェンダーの無性。体の性は女、性自認は無性……そして、性別表現は男。
今日も大きめのメンズの服を着て、とある場所に向かう。
僕が今向かってるのは、近くにある美容室。その美容室には、僕が恋をしている美容師さんがいる。
「いらっしゃいませ」
僕が美容室の扉を開くと、カウンターには僕の恋をしている美容師さんの宮内さんがいて、僕の胸は高鳴った。
宮内さんはとても綺麗で、今日も茶髪に染めたフワフワした髪を1つに縛っている。
「……あ、えっと……カットでお願いします!」
僕が若干上ずった声でそう言うと、宮内さんは「分かりました」と微笑んだ。
宮内さんに案内されて、シャンプーをした後鏡の前にある椅子に座る。
「柚月(ゆづき)さん……今回は、どんな感じに切る?なかったら、いつものように切るけど」
「いつものように切ってください……!」
「分かった。切っていくね」
「……お願いします」
僕の髪に、宮内さんは優しく触れた。その度に、僕の胸は嬉しさで広がっていく。
僕は、1年前から僕より3歳年上の宮内さんに片思いをしている。一目惚れだったんだ。
生物学的にみると、僕と宮内さんは同性。だから、この思いは伝えられない。
いつか、伝えられる時が来るのかな……。
いつからだっけ。性別に違和感を感じ始めたのは。
僕は、Xジェンダーの無性。体の性は女、性自認は無性……そして、性別表現は男。
今日も大きめのメンズの服を着て、とある場所に向かう。
僕が今向かってるのは、近くにある美容室。その美容室には、僕が恋をしている美容師さんがいる。
「いらっしゃいませ」
僕が美容室の扉を開くと、カウンターには僕の恋をしている美容師さんの宮内さんがいて、僕の胸は高鳴った。
宮内さんはとても綺麗で、今日も茶髪に染めたフワフワした髪を1つに縛っている。
「……あ、えっと……カットでお願いします!」
僕が若干上ずった声でそう言うと、宮内さんは「分かりました」と微笑んだ。
宮内さんに案内されて、シャンプーをした後鏡の前にある椅子に座る。
「柚月(ゆづき)さん……今回は、どんな感じに切る?なかったら、いつものように切るけど」
「いつものように切ってください……!」
「分かった。切っていくね」
「……お願いします」
僕の髪に、宮内さんは優しく触れた。その度に、僕の胸は嬉しさで広がっていく。
僕は、1年前から僕より3歳年上の宮内さんに片思いをしている。一目惚れだったんだ。
生物学的にみると、僕と宮内さんは同性。だから、この思いは伝えられない。
いつか、伝えられる時が来るのかな……。