あれよ、あれよと明日香さんを筆頭に女子の皆さんに囲まれる。なんだがブラシで顔をなぞられながら、ヘアアイロンというもので髪の毛をくるくるに巻かれながら、指先は一瞬で明るくなっていく。


（はわわ、なんだかどこを見てればいいのかわかりません〜っ）


「うわ、これはやばいわ」
「これはやばいね」


　女子の皆さんがやばいを連呼するので、やっぱり可愛いものは可愛い人が着ないとダメなんだと思い知らされた。


「あ、あの、やっぱり似合わないと思うので着替えてもいいでしょうか？」


　やってもらったのに申しわけないのですが……


「は！？　何いってんの！　こんなに可愛いのに脱がすわけないでしょう！」


　あ、明日香さん……気を使ってお世辞まで、なんて優しいのでしょうか。


「中条さんまじで可愛いからね！！！」
「本当これはやばいよ。まじで宝石の原石だったのかも」


　皆さん……なんて優しいのでしょう。


「ほら、羽花自信もって！　本当に可愛いから！　鏡見てみなよ」


　明日香さんが差し出してくれた手鏡に自分の顔を映す。