唇を噛み鼻から大きく息を吸った。


「私も……雷斗くんが好きです」


 ギュッと目をつむり身体が硬直する。言った。ついに言えたけどなんて言われるのか怖くて雷斗くんの顔を見ることが出来ない。


「羽花、こっち見て」


 優しい声に誘い込まれゆっくりと目を開ける。視界に一番最初に入ってきたのは雷斗くんの太陽みたいな優しいく包み込まれるような笑顔だった。


「ら、いとくん……」


「いつから俺の事好きだったの?」


「えっと……わりと最初からかもしれません。なぜか雷斗くんだけは出会ったときから普通に話せましたし、雷斗くんは、もしかすると私の運命の相手だったのかもしれないです……」


「運命の相手って……まじで可愛すぎだから。羽花、好きだよ。俺と正式に付き合ってくれますか?」


「私なんかでいいいんですか?」


「羽花がいいんだ。羽花じゃないと無理。あと自分だけがドキドキしてるって言ってたけど俺だって死ぬほどドキドキしてんだかんな?」


 私の手を取りそっと雷斗くんは自分の胸に当てた。


(ほ、本当だ。雷斗くんの心臓がドクドクと凄い速さで動いてます。私と……同じだったんですね)