国宝級美男子のお世話は甘い危険がいっぱい〜私の心臓いくつあっても足りませんっ〜

 ドキドキと胸が高鳴る。色々考えて予算内に収まるようなレシピにしたけど、大丈夫でしょうか。ケチくさいメニューとか思われないでしょうか。積み木を重ねていくように不安が高くなっていく。


「いいね! 最高じゃん! わらび餅って片栗粉でつくれるの? あたし知らなかった」
「つか片栗粉ってなに!? 小麦粉じゃねーの?」
「流行りのマリトッツォもだし、わらび餅の抹茶ラテとかめっちゃ映えそう!!!」
「わらび餅しか勝たんっしょ!」


 パンパンパンと張りのある手を鳴らした音が教室を一気に鎮める。


「はい、じゃあメニューはこれで決まりね! じゃあ、また作業に戻って〜片付けもするよ〜!」


 明日香さんの声で皆はまた作業に戻りだした。さすがはクラス委員長さんです。皆をまとめる力が絶大です。


「羽花っ、こんなに素敵なメニュー考えてくれてありがとうね。本当うちのクラスに羽花がいてくれてよかった」


 ひまわりのような満開の笑顔。人からこんなに満開の笑顔を向けてもらえるなんて……


「う、嬉しいです。でも過大評価されすぎてて恐れ多いですっ」


「何いってんの! 本当今まで話しかけなくて損したよー。これからは一緒に色んな行事楽しもうねっ!」


「なななな、わ、私ももっと早く勇気を出してクラスの皆さんに話しかければよかったんです!」


「なにこのピュアっ子! こんな可愛いんだもん、そりゃ会長も惚れるよね〜。話し合いのときもこっそり廊下で見守ってるんだもん。羽花が勇気を出せたのは会長のおかげってことね」


 あわわわわ、明日香さんはあの日雷斗くんが廊下にいることに気づいてたのですね。