『えっ?・・・焼肉・・・』

「焼肉?!」

『あっ、好きなものは焼肉ですけど・・・あっ、和食、和食・・中華、イタリアンでもなんでもいけます!』

「そうか~、焼肉ね。」


実習とはあまり関係なさそうな問いかけをされて、
つい、好きなもの = 焼肉 が勝手に出てきてしまった食いしん坊なあたし。


「今日が火曜日だから、じゃあ、今週土曜日までに前島さんの評価レポートを完成させよう。で、土曜日の夜、ひとまずレポートお疲れ様会で焼肉を奢りで食べに行こうか?」


エブリデイ焼肉でも全然平気なぐらい焼肉好きなあたし
しかも奢り・・


大学の先生達からは実習中、指導者から歓迎会や送別会などの宴会に誘われても無理して行く必要はないとは言われている

大学の先生達が学生だった頃は、指導者に注がれたお酒に付き合いながら交流することも学生として必要という時代もあったらしい
でも、その中で、酒の席で無礼講の度が過ぎて、実習施設と学生・大学間でトラブルになったというケースもあり、現在は実習時間外での学生の実習活動は禁止になっている

指導者と食事をご一緒する = 実習活動・・ではないから
学生自身がちゃんとそれを理解できていれば、指導者のお誘いに乗っても問題はないはず
ただ、お誘いに乗った時に何かトラブルがあったら学生の自己責任ということになるのは間違いないけれど・・・

けれども・・・
なにもできない作業療法学生のあたしにとって身近な憧れの存在になりつつある下柳先生に色々と聞いてみたいことがある
どんな風に勉強したらいいのか
気難しそうな患者さんとのコミュニケーションをとるコツはなにか
評価・治療手技はどうやって獲得したか
なぜ作業療法士になろうと思ったのか
学生時代、国家試験勉強はどのようにしていたか
考え始めるとキリがないぐらい色々と聞きたいことがある

だから