「今回は腕神経叢損傷症例に対する腱移行術を行うにあたって、手術前・手術後において関節可動域検査、MMT(徒手筋力検査法)、握力などの検査だけでなく、ADL(日常関連活動)動作を動作分析レベルで評価を行うことによって、腱移行術の術式と手術前後の回復度合いをADLと紐付けて把握します。それをデータとして集積、分析、考察します。将来的にはそれらを参考にすることで、症例に必要な機能再建の適切な選択が可能となることを目的としています。」


あたしたち作業療法士が得意とするADL(日常生活関連活動)評価
そのデータをたくさん集め、分析・考察することで、今後、腕神経叢損傷を受傷する患者さんが適切な手術方法を選べる大切な手がかりとなる

普段は医師の指示のもとで作業療法士として従事しているあたし達が
手術という医師にしか行えない医療行為の判断の材料のひとつになろうとしている

岡崎先生が、この演題を通じて、作業療法士として“やりたい”と思っていることは
医師の指示を待つのではなく、よりよい指示を引き出させる
受け身ではなく、自らアクティブに
そういうことなんだろう・・・

そういう考え方ができる岡崎先生は
本当に凄いと思う


「今回のADL評価方法ですが、コンビニエンスストアのおにぎりを用いています。その理由は手軽に入手できる、多くの人が日常において身近なものである、手指巧緻性の評価を段階的な視点で行えるという3点があるからです。ただ、おにぎりを評価で用いるという視点は私が発案したのではなく、当院で実習を行った学生のアイデアによるものです。」


腕神経叢損傷
コンビニのおにぎり
当院で実習を行った学生

その3つとも
あたしがあてはまる

偶然なのかな?
それとも他にもそういう学生がいたのかな?


「今回のADL評価方法・・・“MAOアセスメント”ですが、利き手と非利き手とでは評価方法が異なります・・・こちらのスライドをご覧ください・・・利き手の場合は・・・・・・・」


エム・エー・オー・アセスメント?
岡崎先生お得意の、英語の頭文字略語にアセスメントをくっつけたのかな?

もっともっといろいろ教えてもらっておけば良かった
彼と一緒にいた時間は、お互いに専門領域が異なっていたせいか
会っている時間に仕事に関することを話すことはほとんどなかったから
一緒に時間を忘れて楽しむことだけを意識しすぎていたかもしれない

岡崎先生はこんなに凄い人なのに
あたし、なにやっていたんだろう・・・・