Re:habilitation study ~鬼指導教官にやられっぱなし?!



今晩のあたしの下着になることになったものをいち早く確認しなければと思ったあたしは読んだ手紙を放り投げ、すぐに袋から中身を取り出す。

そこから出てきたのは
ワインレッドカラーのサテン生地で作られたベビードールとTバック。

たった今、着ることのできる下着が絵里奈のプレゼント下着しかなくなったあたしは“これしかないんだ”と自分に言い聞かせながらその下着を着た。


『ちょっとこれ~、おへそ丸見えじゃん!!!! 』

裾から胸のすぐ真下まで入っているスリットのせいで、お腹部分の布はほぼなし。

『お尻も丸出し・・・・』

そういえば、岡崎先生にあたしのお尻のハート型ホクロの存在を密告したのは絵里奈だった
こんなの、ぜひお尻のホクロ見て下さいって言っちゃってるようなものだよ

足し算ではない
引き算でもない
お尻×ハート型ホクロ×Tバック×ベビードールからのおへそチラ見え


『掛け算じゃん、コレ・・・・』


素っ裸のままでいるわけにはいかないと、プレゼント下着を着たあたしの全身の姿が脱衣所に設置されている洗面台に映し出される。
そこに映ったのはへそ出しベビードールにTバックという自分で見たことのない自分の姿。

『ひゃ~!!! これ、どうしたらいいの?!』

あまりにも破廉恥な姿に見えてしまって思わず大声を上げてしまった。


「真緒、どうした?!」

『きゃ~!!!』


突然開けられた脱衣所のドア。
脱衣所にある洗面台の鏡越しに目と目が合う。
お互いに“やってしまった”感を目と目が物語っている。


『ルームウエアも、下着も忘れちゃって・・・・』


おへそ丸出しで少しでも動いたものならベビードールの裾からTバックのお尻がチラリしてしまう今のあたし。

「真緒、ちょっと待て。動くな。」

どうやら動いたらチラリ危機一髪状態であることは彼も気がついている様子。

こうなったらもうどこを隠していいのかわからず、一応ベビードールでちゃんと隠れているはずの胸の前で腕をクロスしてしまう残念なあたしが鏡越しに彼の目線を追う。


「いや、ちょっと待て・・・ホント、こっち・・・見るな。」


どうやら彼も鏡に映るあたしの目が気になっていたようで、再び目が合った瞬間、彼は明らかに目を逸らして、脱衣所のドアを閉めてここから離れて行ってしまった。