そして、課題と夏期講習に追われる日々は終わり、ようやく二学期に入った。

私は、まゆちゃんと学校へ行き、A組の教室へと向かった。

教室へ着くと、黒板には『今学期もヨロシクな!!!』と小林先生の字で書いてあった。

私は、フフッっと微笑み自分の席へと着いた。

【キーンコーンカーンコーン】

そうチャイムが鳴り、ガラガラと音を立てつつ教室のドアが開いた。

そこには、小林先生ではなく何度か見たことのある教務主任の先生が入ってきた。

同級生の男子が「小林センセーはどーしたのー?」と聞くと、教務主任の先生が、

「小林先生は風邪でお休みです。」と言った。