非常勤講師と受験生

先生は、私が中々車から降りない事を疑問に思ったのか、「田中、どうしたんだ?」と私に聞いてきた。

先生の目は子犬のようにきゅるきゅるで心臓がギューってなりそうだった。

私は、前にあったことについて、口を開いた。


「先生?前に『私の事が好きだ』って言ってくれましたよね?」

「あぁ、確かに言ったよ」

「あの時は、先生の事なんてどうでも良かったけど………」