非常勤講師と受験生

「はぁ………」そうため息をついた私は、呆れながらこう言った。

「私と小林先生では、先生と生徒という関係上無理なんです!」

そうすると小林先生は、子犬の様な目で「じゃあ、田中が卒業して先生と生徒の関係じゃなくなったら付き合ってもいいのか!?」そう言った。

私の心の中ではほんとに呆れていたが、このまま放置する訳にもいかないので、

「分かりました。じゃあ、私が高校卒業する迄待って下さいね」

「え、中学校卒業する迄じゃないのか?」

「違います!高校卒業する迄です!!!」

先生はこれまでかという程に落ち込んでいたが、すぐに元気になり「じゃあ約束な!」そう言って、私の右頬にチュッっとキスをしてきた。

「じゃあ、また来週な!」そう言った小林先生は、教室を去って行った。

暫く時間が経ち、私はというと…。

顔を紅潮させ、しゃがみ込んでしまった。

私は右頬に触れると、頬が熱くなっているのがわかった。

序に心臓の鼓動も随分速くなっていた。