非常勤講師と受験生

「………あっ、先生?ここ一人暮らしなんですか?」

「あぁ、言ってなかったな。実は両親と一緒に暮らしてるんだけどな、今日はショッピングで出掛けてるよ」

「………えっ、じゃあ帰って来たらどうするんですか?」

「そうだなぁ………、葵の事紹介でもするか?」

「えぇ!?紹介って、カレカノがする事じゃないですか?!」

「いや、俺達付き合ってるんだし、いつかは紹介とかもちゃんとしとかないとだろ?」

「………そっ、そうですけど………」

「あと、紹介する迄は、『大河』呼びで宜しくな」

「ほんとにそうしなきゃダメですか?」

「そうだよ」

「………ッ、たっ、大、河、さ、んっ………」

「よくできました、ご褒美あげる」


………チュッ………。


先生は私のおでこに軽く触れるだけのキスをしてきた。

軽くても、触れるだけでも、キスをされるだけで頬や耳が真っ赤になってしまう………。

こんな姿で小林先生の御両親に会える訳がない………。


そんな事を思っていると………。