うるうるした目で見下ろしてきて、ほんと罪だわ。頷く以外私に出来ることないわ。
あーかわいい。超可愛い。ヤベッ、語彙力崩壊しちゃった
「あとで絶対いくね!!」
ニコッと笑みを茶髪の男の子.......玲央に向け、階段を上る。
「破壊力えぐい.......」
玲央と下っ端たちが顔を真っ赤に染めていることなんてつゆ知らず、紗南は階段を駆け上がって行った。
2階の1番奥の部屋。大きな扉がそびえ立つ。それをバーンと開けてやった。
「たのもーーーーー!!!」
「ど〜れ」「いらっしゃい、紗南」
私のジョークにのってくれているのは我が兄駿にぃ。ジョークは完全無視だが、優しく歓迎してくれているのは可愛い双子の兄紗玖。
無視されるのと一体どちらが良いんだか。
