「「キャーーーーーーーーーーー!!!!」」
ギクッ!!!
「あ〜あ、今日もか。」
私の横で呆れたように呟くきーちゃん。
そう、毎日毎日この黄色い歓声が外から聞こえてくるのである。
ずっと高い声出してたら、カラスみたいにしわがれた声になりそうじゃない?
まぁ、それはいいとして。今、グラウンドで女子に囲まれている男。
市ヶ谷翔。頭良し、顔良し、性格良し。更に音楽も美術もできるんだとか。それに実家は市ヶ谷ホールディングスで、超お金持ち。
はい、お察しの通り、こんなハイスペックイケメンをどこの女子方が放っておくのでしょうか。
それで、いつもあの通り逆ハーレム状態である。
「キーンコーンカーンコーン」
おっと、予鈴が鳴りましたので、一旦お暇させて頂きます。