地味子通りますっ



「紗南、お前ほんと、最高に変!!」




お腹を抱えて大爆笑しながら笑う翔。




いや、失礼極まりないわっっ!!




「川西様、僕の連れがすみません。ですが、僕は紗南にそばにおって欲しくて一緒にいる。それじゃダメですかね........?」




「そ、それは........」




翔の言葉に、川西様はだんまりだ。こりゃ勝負あったかな。




「紗南。」




急に会場の空気がピリっとなる。




「こんばんは、お父様。」




「えっ........?お父様??」




会場中がザワザワしてるし、川西真里亞は顔面蒼白。口をパクパクさせている。




それにしてもやだなぁ。目立っちゃった。