「さぁ、紗南!翔ちゃんの所へ行きましょうか。きっと驚くわよ〜!」
キャーーと1人で騒いでるたーちゃん。似合わなさ過ぎて驚くのかなぁ........。
「翔ちゃーん、終わったわよー?」
ソファに座って新聞を読んでいた翔がこちらを向く。昔の少女漫画並に目が見開かれる。
っていうか、翔のスーツ姿、すっごく様になってるなぁ。顔がいいとなんでも似合っちゃうのね。羨ましいわ。
にしても、終始無言じゃない!そんなに似合わなかった??
「あんれー?翔ちゃん、顔赤くなってない?すごいでしょ〜、私の傑作だわ!!」
翔、いい加減だんまりやめようよ。かつてダイヤモンドの原石でできた心臓を持っていると業界を轟かせた私でさえ、悲しくなってくる。
