ぎゅっ
「えっ?」
視界いっぱいに広がる白いカッターシャツ。もしかしても、もしかしなくとも、私今、抱き締められてる!?
「それだけ........なんて言うなよ。お前、一生懸命頑張ってきたんだろ?俺は、傍にいなかったから、お前の努力は計り知れない。だけど、そんだけ色々やってきて、苦労してない訳がない。お陰で昨日、俺も助けられたんだ。俺みたいに、お前に感謝している奴は沢山いるんじゃないのか?」
あーあ。なんてこった。そんな優しい言葉、私には勿体なさすぎるよ。ほれ、市ヶ谷翔がこんな感動すること言うから、涙がナイアガラの滝じゃないか。
ものすんごく嬉しかった。私の気持ちを理解してくれたこと、私の努力は無駄じゃなかったって言ってくれたこと。ほんとに、ほんとに嬉しかったんだ。
「ありがとう。」
飛び切りの笑顔で伝えれたかな........?
