地味子通りますっ


トボトボと歩きながら屋上に続く階段を上がる。そういえば、屋上って立ち入り禁止じゃなかったっけ?




そう思いながらもドアを開ける




ギーーーー。




さびてんなぁ。こりゃ。




恐る恐る扉を開けると、




「ひぃ!!!!」




怖い形相をした市ヶ谷翔がたっていた。まるで般若だっ!閻魔だっ!




怖くて帰ろうと回れ右をすると、




ゲシッ




「何、帰ろうとしてんのかな?紗南ちゃん」




首根っこをつかんで、私をズルズル引きずって行く市ヶ谷翔。




お父様、お母様ごめんなさい。私はここで一生を終えるようです。南無南無........。