その瞬間、宏貴はすべてを投げ出して、テラスに駆け上がり恵理を抱きしめる。 強く強く・・・。 宏貴の胸はお日様のにおい。 恵理をいつだって温かく包み込んでくれる。 「ありがとう」 震える声で聞こえてくる言葉に恵理も返す。 「ありがとう」と。