想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~

体力を使ったのだろう。恵理は宏貴にベッドの背中を起こしてほしいと要求した。

背を持たれて目を閉じる恵理の顔色が悪い。

「何か飲むか?」
宏貴が声をかけながら恵理に近づくと、「プリン・・・食べたい・・・」と口にする。
「了解」
何か食べたいというのは久しぶりだ。

宏貴はすぐに恵理の父が持ってきたプリンを恵理に渡す。
「恵理、これ、読んでみろ。」
「ん?」
宏貴の言葉に恵理が閉じていた目を開けると、そこに書かれていたのは”eri”というプリンの名前だった。

小さいころから恵理はプリンが大好きで、父はよく恵理にプリンを買ってくれた。
祖父母の家に預けられている時もいつも、プリンを買ってきてくれたのを覚えている。