想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~

2日後の夜、恵理は急激な腹痛で目を覚ました。

胎児の自然排出がはじまった瞬間だった。
トイレから出て来た恵理が泣いているのを見て、宏貴は何も言わずに抱き寄せる。

もらっていた痛み止めの薬を恵理に飲ませると、抱き上げてベッドに横にする。

二人は抱きしめあいながら、恵理のお腹に手をあて、眠れぬ夜を過ごした。


念の為翌日に病院に行くと、恵理の子宮の中はほとんど空になっていて、このまま出血が治まれば流産の成立だと説明を受けた。

本当にダメだったことを自覚してしまった恵理は、診察後パニック発作を起こした。
車の中、宏貴は医師に教えてもらったとおりに、恵理に呼吸のペースを伝え、冷たくなっている手を自分の手で包み込み温めた。

それでもなかなか発作は治まらず、医師から処方されていた薬を使うと、恵理はすぐに落ち着きを取り戻した。