想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~

「あと一息だから、頑張ろうな。」
「うん」

こんな関係がずっと続いてほしいと恵理は思っていた。

同じくらい、この関係が変わってしまうことが怖い。

愛情表現が上手な宏貴。
付き合って間もないころから、結婚を前提に付き合っていることを恵理は言葉にして伝えられている。

そして、付き合って3年目の記念日に初めて宏貴にプロポーズをされた。
でも、そのころはまだペアを組んで仕事をして2年。ちょうど成績が伸びてきている時で、仕事もがむしゃらに数をこなしていた時期。正直、結婚する心の余裕も、宏貴に真剣に向き合えるだけの未来設計もできていなかった。
曖昧に返事をして、月日は流れ、付き合って5年目の時には指輪をプレゼントされた。もう一度プロポーズの言葉と共に・・・。
次に宏貴にプロポーズをされたら、ちゃんと返事をしようと思っていたのに、結局できないまま1年が過ぎようとしていた。