想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~

「今日、心療内科の先生に言われたの。」
「ん?」
恵理の手に飲み物を渡しながら宏貴が恵理をみる。

「私のこと、支えてほしいって先生に言ってくれたんだって?」
「・・・あー、俺何もできないからな。」
「うれしかった。」
「・・・そう・・・か?」
「ちゃんと言ってこなかったけど、私、宏貴のこと、大好き。愛してる・・・ます・・・。」
耳まで真っ赤にしている恵理に思わずふっと笑う宏貴。
恵理がまっすぐな言葉を伝えるためにどれだけの覚悟がいるか知っている。
恥ずかしがりで、いつも耳を真っ赤にすることも。

「ずっとプロポーズに返事しないで、ごめんなさい。」
頭を下げる恵理に、宏貴は思わず背中に手をまわす。
「やめろって。」
慌てる宏貴を恵理はまっすぐに見る。