想いのままに心のままに ~結婚より仕事の30女が身ごもりました~

恵理のつわりは悪化する一方だった。

食べたものはだいたいその直後に吐いてしまう恵理。
夜も吐気で起きてしまう。
ベッドのマットレスが気持ち悪くなるからと、リビングのソファで眠ったり、いつもは体を締め付けるタイトなスーツを着ていたのに、体を締め付けないスカートで出勤をしている。
ただ、周りに気づかれないようにヒールの靴は脱がない。

宏貴はリビングのソファで眠る恵理に合わせて、床に布団を敷いて眠るようになった。
小さなおにぎりを握って恵理がすぐに食べられるようにしてくれたり、常に食べられそうなもので冷蔵庫を満たしてくれている。

会社でも、体調が悪くなり机に伏せたり、ソファで横になる恵理に毛布を掛けてくれたり、あたたかい飲み物をいれてくれている。
仕事も、今まで以上に宏貴が負担してくれる部分が多くなった。