きらめきテレスコープ

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一人ぼっちは嫌だった。
 役目を放棄したら解放されると思った。目立ちたく無かった私の小さな光なら、いてもいなくても同じ。
 みんながうらやましくて、私も学校に通った。

 でもみんなと違う私は、激しく体を動かせば周りを燃やすほどの熱を持つ。
 火の近くにいれば爆発してしまうのがわかって、孤立するしかなかった。

 こんなの、役目を果たしている時とまるで同じ。もう消えてしまいたかった。
 もっと目立たないようにして、役目からも学校からも…

 でもあなたは私と一緒にいてくれた。話をたくさん聞かせてくれた。仲良くしてくれた。
 私には無かった、小さい頃の話、家族の話、友達の話…

 おもちゃもたくさん貸してくれた。
 触れないと言ったゲームも、ゴム手袋を持ってきて少しの時間だけ。
 オセロもヨーヨーもトランプも変身するロボットも…

 でも無理だった。
 体が辛くて、眠くなって…。夜も光らずに眠っていたけれど、体が溶けそうになる夢を何度も見た。

 もう布施くんのそばにはいられない。
 このままだと私の存在自体がなくなってしまう。そうしたら布施くんにも忘れられて…

 最後にこんなキレイなところに来られて良かった。
 布施くんは、何気ないと言っていた。でも私にとっては貴重な経験で大切な思い出…

 優しい布施くんが好き…
 いつかまた、許されるなら一緒に…

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