きらめきテレスコープ

 次の日も、いつもと同じようにこっそりと煌野に話し掛ける。

「また放課後に…」

 放課後、いつもの道で待っていた煌野に言った。

「昨日はあの後平気だった?あのさ、今度別の公園に行かない?」

「…別の…?」

「ちょっと電車乗るけどさ、親水公園。平日は人少ないだろうから、テスト休みに行ってみたいんだ。どう?」

「行ってみたい…水は平気…」


 約束当日。
 もともと美人目な煌野が、清楚な格好をしていたから俺と釣り合うかが不安になった。

「え、えっと、あ、じゃあ行こうか…」

「うん…」

 俺だけがかなりぎこちない。
 果たして恋人同士みたいな感じに見えているのか…

 手を繋ぐこともなく、話をしながら電車を乗り継いで公園に向かう。

「わあ…こんな電車、初めて…」

「ね!変わった形だな!高いところを通ってるから、景色がよく見える!」