〈ご丁寧にありがとうございます。少々お待ちください〉


そう言って、ひーくんがインターホンを切る。


わたしとなぎちゃんもこたつから出て、3人で玄関へ向かう。



「お休みのところ、すみません…!」


ドアを開けた先にいたのは、ダークブラウンのナチュラルセンターパートのヘアをした、若い男の人。


「1001号室に引っ越してきた、山田です。どうぞ、よろしくお願いします」