凛はバイト、心は予定があると言い、解散。
私はひとり、家へと向かう。
なんとも言えない風が体を叩いた。
この性格はどうしたらいいんだろう。
小さい頃から、何人もの人に「お母さんみたいだね」って言われてきた。
だけど、私には「お母さん」と思われたくない人がいる。
「お母さん」はイヤ、「友達」もイヤ。
私は、凛の恋人になりたい。
初めて会った時から、ずっと。
凛のことが好きだから。
凛が、心の机にメモを置いたあの時
心臓が痛かった。
わかってる。
凛の恋愛対象は男で、女じゃない。
心に嫉妬したって意味がない。
女の子に嫉妬すること自体が無駄。
だけど、出来れば仲良くならないで欲しかった。
凛を、どうしても取られたくなかった。
そう思っていたのに、心の異変に気付いた挙句、心配なんかしてバカみたい。
だって、心があんなことを言うから。
人間誰だって理屈だけじゃ生きられないみたい。
「女の子が男の子を必ずしも好きになるとは限らない。」
私が、ずっと言いたかった言葉。
言いたくて、言いたくて、言えなかった言葉。
ごめんね、心。
最初は、嫌いだった。
そういうものでしょう?
好きな人の事になれば自分を忘れてしまう。
無我夢中で好きな人の手を掴みに行ってしまう。
ズルくてごめんね、全部心のせいだよ。
ありがとう。
ブーッ
“新着のメッセージ”
「……蓮?」
私はひとり、家へと向かう。
なんとも言えない風が体を叩いた。
この性格はどうしたらいいんだろう。
小さい頃から、何人もの人に「お母さんみたいだね」って言われてきた。
だけど、私には「お母さん」と思われたくない人がいる。
「お母さん」はイヤ、「友達」もイヤ。
私は、凛の恋人になりたい。
初めて会った時から、ずっと。
凛のことが好きだから。
凛が、心の机にメモを置いたあの時
心臓が痛かった。
わかってる。
凛の恋愛対象は男で、女じゃない。
心に嫉妬したって意味がない。
女の子に嫉妬すること自体が無駄。
だけど、出来れば仲良くならないで欲しかった。
凛を、どうしても取られたくなかった。
そう思っていたのに、心の異変に気付いた挙句、心配なんかしてバカみたい。
だって、心があんなことを言うから。
人間誰だって理屈だけじゃ生きられないみたい。
「女の子が男の子を必ずしも好きになるとは限らない。」
私が、ずっと言いたかった言葉。
言いたくて、言いたくて、言えなかった言葉。
ごめんね、心。
最初は、嫌いだった。
そういうものでしょう?
好きな人の事になれば自分を忘れてしまう。
無我夢中で好きな人の手を掴みに行ってしまう。
ズルくてごめんね、全部心のせいだよ。
ありがとう。
ブーッ
“新着のメッセージ”
「……蓮?」
