「ブッ、アハハハハハハ。それで告白?アハ、は、ハバネロ納豆クレープ片手に?アハハハハ、有り得ないー、ひー。あー、笑った笑った。」
「そ、そんなに笑うことねぇだろ!!」
翌日、私達は付き合ったということを美咲に報告した。ら、大爆笑。分からなくはないけど。翔は相当恥ずかしいらしい。顔を真っ赤にして怒っていた。
「いやぁ、でもいいんじゃない?あんたららしくて。ハバネロ、んふ。」
まだ笑いが抜けないらしい。美咲は笑い上戸だからな。
「とりあえず、おめでとう、かな。」
ようやく笑いが納まったらしい、美咲は私に祝福の言葉をくれた。私の恋をいつも自分の事のように悩んで、アドバイスをくれていた美咲はたった一言そう言ってフッと笑う。かっこいい友達だ。
「で、アンタが紹介したいって言ってた親友さんはいつ来るの?」
そう、今私達が集まっているのは翔に親友を紹介したいと言われたからだ。昨日も言ってたし。翔の親友か、どんな人なんだろう。少なくとも翔が認めた人なら悪い人ではないのは確実だ。
「それが来いとはLINEで伝えたんだけど、既読になんなくて。」
困った顔をして言う翔に
「まだ学校には来てないの?」
と私は問う。
「いや、さすがに来てるとは思ー」
「来てやったぞ。我が友よ。」
謎の声が翔のセリフを遮る。
「あ、遅ぇよ!もう昼休みだぞ、遅刻する癖やめろっつっただろ。」
声の主に翔は小言を言う。翔は親しい人にしかこういう事は言わない。相当信頼してる人なんだろう。私がそう思い、相手の顔を拝もうとしたその時
「み、水原奏多!?」
美咲の声が屋上に響き渡った。水原奏多、その名前は私も聞いた事がある。去年の入学当初から学校一のイケメンだと騒がれていた生徒だ。そのイケメンぶりから入学3日目にはファンクラブができ、会員は100人を超え、未だ増え続けているという。他学年からも見に来る人は多いそうだ。生憎、私は翔にしか興味無いので、今まで1度もその顔を見たことは無かったが。
「お、俺有名〜。まあ、この顔なら仕方ねぇか。いや〜、イケメンってのも大変だなぁ。」
ニコニコと全く大変そうではない声と表情で水原は言う。大きく切れ長の瞳、高い鼻梁、キメ細かい肌。確かにイケメンだ。ただ、髪は金色に染め、耳には片方ずつ2、3個のピアスをしており、はっきり言ってとてもチャラそうである。うん、やっぱり翔が1番だ。
「え、待ってよ。武宮が言ってた親友ってまさか。」
「そう、コイツ。」
「初めまして、翔の親友の水原奏多だ。知ってるっぽいけど一応な。」
「嘘でしょ!?」
美咲は驚愕を隠せない様子で叫ぶ。気持ちは分かる。私もにわかには信じられない。けど、目の前でお互いに肩を組んでる様子を見る限り、これは真実で現実らしい。
「全然接点とかなさそうだよね。」
「うん、信じらんない。」
美咲と私がそう囁い合っていると
「む、信じられないと思ってるそこの二人のために俺と翔の馴れ初めを教えてやろう。」
水原がそう言い、聞いてもいない(いや、めっちゃ気になるけど)のに話し始めた。
「そう、アレは去年の事ー。」
「そ、そんなに笑うことねぇだろ!!」
翌日、私達は付き合ったということを美咲に報告した。ら、大爆笑。分からなくはないけど。翔は相当恥ずかしいらしい。顔を真っ赤にして怒っていた。
「いやぁ、でもいいんじゃない?あんたららしくて。ハバネロ、んふ。」
まだ笑いが抜けないらしい。美咲は笑い上戸だからな。
「とりあえず、おめでとう、かな。」
ようやく笑いが納まったらしい、美咲は私に祝福の言葉をくれた。私の恋をいつも自分の事のように悩んで、アドバイスをくれていた美咲はたった一言そう言ってフッと笑う。かっこいい友達だ。
「で、アンタが紹介したいって言ってた親友さんはいつ来るの?」
そう、今私達が集まっているのは翔に親友を紹介したいと言われたからだ。昨日も言ってたし。翔の親友か、どんな人なんだろう。少なくとも翔が認めた人なら悪い人ではないのは確実だ。
「それが来いとはLINEで伝えたんだけど、既読になんなくて。」
困った顔をして言う翔に
「まだ学校には来てないの?」
と私は問う。
「いや、さすがに来てるとは思ー」
「来てやったぞ。我が友よ。」
謎の声が翔のセリフを遮る。
「あ、遅ぇよ!もう昼休みだぞ、遅刻する癖やめろっつっただろ。」
声の主に翔は小言を言う。翔は親しい人にしかこういう事は言わない。相当信頼してる人なんだろう。私がそう思い、相手の顔を拝もうとしたその時
「み、水原奏多!?」
美咲の声が屋上に響き渡った。水原奏多、その名前は私も聞いた事がある。去年の入学当初から学校一のイケメンだと騒がれていた生徒だ。そのイケメンぶりから入学3日目にはファンクラブができ、会員は100人を超え、未だ増え続けているという。他学年からも見に来る人は多いそうだ。生憎、私は翔にしか興味無いので、今まで1度もその顔を見たことは無かったが。
「お、俺有名〜。まあ、この顔なら仕方ねぇか。いや〜、イケメンってのも大変だなぁ。」
ニコニコと全く大変そうではない声と表情で水原は言う。大きく切れ長の瞳、高い鼻梁、キメ細かい肌。確かにイケメンだ。ただ、髪は金色に染め、耳には片方ずつ2、3個のピアスをしており、はっきり言ってとてもチャラそうである。うん、やっぱり翔が1番だ。
「え、待ってよ。武宮が言ってた親友ってまさか。」
「そう、コイツ。」
「初めまして、翔の親友の水原奏多だ。知ってるっぽいけど一応な。」
「嘘でしょ!?」
美咲は驚愕を隠せない様子で叫ぶ。気持ちは分かる。私もにわかには信じられない。けど、目の前でお互いに肩を組んでる様子を見る限り、これは真実で現実らしい。
「全然接点とかなさそうだよね。」
「うん、信じらんない。」
美咲と私がそう囁い合っていると
「む、信じられないと思ってるそこの二人のために俺と翔の馴れ初めを教えてやろう。」
水原がそう言い、聞いてもいない(いや、めっちゃ気になるけど)のに話し始めた。
「そう、アレは去年の事ー。」
