優しく残忍な人。

殿方が刀に手をかけた瞬間、

声がした。

「沖田組長!

また今日も行くのですか!?」

(また壬生狼が来たぞ!)

(早く家の中に入ろう)

そんな声まで。

「チッ

今日は引いてやる」

殿方は焦りながら去っていった。

「お千代さん、こんにちは」

沖田さんはまた笑顔でいらっしゃった。

私は沖田さんの顔を

見ると何故か安堵した。