「一郎、

父様だけでは無いのですよ。

私を命懸けで

守ってくださった人は

もう一人いました。」

一郎は言った。

「ぜひ、お礼をしなくては!

母様を守ってくださったのですから。」

一郎は6歳。

強い子に育っている。

一さんにそっくり。

「強い子に育ってくれてありがとう。」

私は一郎を抱きしめた。