優しく残忍な人。

「千代、仕事に行ってくる。」

「はーい、行ってらっしゃい。」

一郎が生まれると

一さんと関わる時間が

減ってしまった。

理由は·····、

「一郎、行ってくるぞ。」

一さんが一郎を溺愛しているから。

毎朝出かける時は

頭を撫でてから

家を出て行く。

これが私たちの日常になった。

そして一さんが

お仕事に行かれると

私と一郎二人の時間だ。