優しく残忍な人。

けれど今日ばかりは

見逃してくれるようだ。

部屋の前で静かに

去っていく足音がした。

土方さんも泣いているのだろうか。

こんな私の為に。

誰のためにも戦うことが

出来なくなる私の為に。

「副長失格ですね。」

こんなことで泣くなんて。

その日、御三方は

私の部屋で共に寝た。

この時は誰も欠けることなく

私を看取ってくれるだろう。

そんな安易な考えをしていた。