優しく残忍な人。

「誰だ?」

そこには組長の総司さんがいた。

低い声に思わず後ずさった。

異変を感じたのか

総司さんは振り返った。

「····なんのようです?」

別れた日と同じ、冷たい声。

なんて声をかけたらいいのか

分からないまま私は話した。

「私·····

私もうすぐ結婚するんです。」

「そうですか。

おめでとうございます。」