優しく残忍な人。

「奥に総司が居る。」

斉藤さんは私の背中を押した。

もし本当に斉藤さんが

私を好いてくれているとしたら

とても失礼なのかもしれない。

だけど前に進むためには

総司さんに会わなきゃ。

「ありがとうございます。」

お礼を言って

私は総司さんの所へ向かった。

「・・・」

木を眺めている後ろ姿の

総司さんがいた。

なんて声をかけたらいいんだろう。