優しく残忍な人。

「君たち、帰ってもらえるかな。」

清さんは斉藤さん達にそう言った。

帰らないで欲しい。

少なからず清さんより

斉藤さん達の方が私は好きだ。

「悪いがそれは出来ん。」

斉藤さんは

私と清さんの間に割って入った。

「千代、総司に会いに行こう。」

私は咄嗟に頷いた。

「お千代ちゃん!」

斉藤さんは私の手を引いて

走り出した。