優しく残忍な人。

「いますよ。」

土方さんは襖を開けた。

「一番隊に警備を強化してもらいたい。」

病気は隠し通しているつもりだ。

「わかりました。」

「頼む。」

土方さんは出ていった。

私は死ぬその瞬間まで

刀を握っていれるのだろうか。

・・・医者が診断をしたら

お千代さんに別れを告げよう。

もしかしたら···。

労咳では無いかもしれない。

その希望を

私は捨てることが出来なかった。