優しく残忍な人。

私の手を見れば一目瞭然。

真っ赤に染っている。

ずっと気づいていた。

なかなか治らない咳と熱。

暑さで倒れる事だって。

今までは無かった。

私は気づいていた。

労咳なんだ。

「総司?どした?

門の前で座り込んで···。」

私は即座に手を隠した。

「·····なんでもないですよ。」

それを言うだけでやっとだ。

「顔色悪いぞ?」

そう言って平助は顔を近づけた。