優しく残忍な人。

お客様に出せるものはもう無い。

「失礼します」

名前も知らない殿方は

勝手に店に入ってしまった。

「お待ちください!」

引き止めようとしたけれど

私の行動は間に合わなかった。

「これは·····?」

殿方はお店の中を見て

そう言った。

「その·····、

始めていらしたお客様3人が

『女の作ったものなど口に出来ぬ』

と仰って·····」