優しく残忍な人。

「お千代ちゃん、

·····とあれ?」

声がして振り返ると

そこにいたのは平助さん。

「と、藤堂さん·····!」

ゆきちゃんのお顔は真っ赤。

「おゆきちゃんも来てくれたのか。」

平助さんは人懐っこく

人の名前もすぐに覚える。

「すみません·····。

迷惑でしたよね。」

ゆきちゃんは悲しそうに言った。

「なんのこと?

迷惑なわけないじゃん。」