優しく残忍な人。

私は心配で聞いた。

「ただの夏風邪です。」

そう言って困ったように笑った。

「今日は金平糖だけ頂きます。」

「はい。」

私は返事をして支度をした。

「どうぞ。」

「ありがとうございます。」

まだ行ってはいけないのかしら。

私は勇気がなく聞けなかった。

「あ、そうでした。」

総司さんはなにか思いついたように

振り返った。