優しく残忍な人。

四半刻ほど経つと

突然声がした。

「お千代さん、入りますよ」

総司さんは足音を立てない。

だからいつも後ろに

来るまで気が付かない。

私が返事をすると

障子が動いた。

「おまたせしました」

総司さんは申し訳なさそうに仰った。

「大丈夫ですよ。」

私は総司さんにお菓子を渡した。

「次はいつ頃にしますか?」