「…きゃ…?!」

思わずちいさな悲鳴が漏れたのは、不意に律さんが私の腰と膝の下に腕を入れて、体ごと私を持ち上げたから。

律さん…、

つぶやいた声は、すべて律さんのくちびるに吸い込まれる。

キスを受けながら、律さんに抱き上げられて連れてこられたベッドルーム。

優しく、ベッドに私を降ろした律さん。

「ごはんが先でもいいんだけど…いや…オレの我慢が続きません」

言いながら、私の藍色のセーターを脱がしてゆく。

私が脱がす、律さんの青色のカーディガンは、去年私がプレゼントしたもので。

思い出が溢れるあたたかな、ぬくい部屋の中。

愛を交換しあう、シアワセな時間。