「律さん自身の“R”と、橘さんが作ってくれたリングの“R”と、このカップの“R”です。律さんがたくさんで嬉しいです」

あなたは、ほんっとに…

つぶやいた律さんは、素早く私の頬にキスをした。

“キセキ”みたいなマグカップ。

まるで、私たちふたりのようで。

離れることが出来ずに、最後まで残っていたのだろう。

キセキのふたりで、この先もぴたりとくっついて。

キセキみたいな毎日を大切に笑いながら、過ごそう。



_藍、紫、赤、オレンジ、黄、緑、青、_