パート仲間が開いてくれた、結婚おめでとうの会。

思えば、ドラッグストアで仕事を始めなかったら、律さんに出逢えなかったかもしれない。

それこそ、あのアパートに引っ越さなかったら。

もし、離婚していなかったら…

私は今も、あの暗い部屋で…

でも、すべてのもしも、が、なくても。

必ず確実に出逢えていたはずだ。

’必然’は、律さんとセットになっている。

だって、

「あなたと出逢えたことは、オレの’必然’です」

言い切ってくれた律さんの笑顔がいつも、目の奥に浮かんでいるから。