ウソがヘタクソな律さんが、とてつもなく愛おしい。

思わず、寝ぼけまなこの律さんのまぶたに、キスをした。

その瞬間のこと…

すばやく、私の体をベッドに倒した律さん。

掴まれた手首から、律さんの優しさが流れ込んでくる。

垂れた前髪の隙間から見えるその目は、優しい色をしている。

今も、今日も明日も明後日も。

変わらず私に注がれる、優しいまなざし。
 
その目の色が変わることはないと、言い切れるシアワセは、何にも変え難い。