相川幸次郎「何笑ってんだよ」
と、言い頭をわしゃわしゃってされた。
側から見たらカップルに見えるんだろうなって思ってつい微笑んだ。
相川幸次郎「つうかどこが悪いの?」
私は首を傾げた。
相川みつる「分かんない、風邪じゃない?」
この時風邪だったらどれほど良かっただろう…
風邪の方まだよかったよ…
相川幸次郎「いつまでいんの?」
相川みつる「分かんない」
相川幸次郎「なんも分かんないじゃん」
鋭くこちらを睨むお兄ちゃん
この目はたまに見る
私が風邪ひいた時もこの目をした。
多分心配してる時癖でやるのだろうけれど私はこの目が嫌いだ。
金髪の長い前髪の間から睨まれれば誰だって怖いだろう。
相川幸次郎「まぁいいや、親父に聞く…それよりなんか買って来て欲しい物あるか?雑誌でも買って来ようか?」
いつものお兄ちゃんに戻った。
相川みつる「大丈夫だよ」
相川幸次郎「そうか、もう行くけど俺いなくて寂しくないか?」
無邪気な顔で言って来たけど私はまた笑ってしまった。
相川幸次郎「なんで笑うんだよ?俺もう行くな?」
お兄ちゃんはそう言って右手で手を振って病室を後にした。
あーあ暇になったな…
なんもやる事ないな
ママとパパって家帰ったのかな?
お兄ちゃんはバイクで事故ってないかな?
自分の事より他の人の事を考えながらぼーとしていてまたいつの間にか寝ていた。
