看護師「体調はいかがですか?」
真顔でそう話した看護師。
相川みつる「大丈夫です?」
思わず語尾にハテナマークをつけた。
看護師「じゃあ採血しますね。」
相川みつる「え?なんで?」
思わず出た言葉
看護師は顔色一つ変えないで話した。
看護師「病気かもしれないので病気じゃない事をハッキリさせるため血液検査を行います」
淡々と話す看護師
私は病気じゃないのに…
なんか丸め込められたように腕にゴムみたいのを巻き腕を拭かれた。
看護師「ちょっとチクッってしますね」
そういうと看護師が先の尖っている針を私に突き刺す。
思わず顔を顰めた。
採血が終わるとママに問いただした。
相川みつる「なんなの?今の?」
ママは俯いて病室から出て行った。
パパだけが部屋に残る。
その空気だけが何かで張り詰められ重かった。
相川みつる「もうパパも出て行って」
私も思わず俯いてごめんなって一言言ってパパは病室から出て行った。
何よ?ごめんって何?
パパなんも悪いことしてないじゃん…
全部自分が悪いじゃん
暫くするとパタパタと誰かが廊下を走って来て勢いよくドアが開いた。
相川幸次郎「はぁはぁ…大丈夫か?」
相川みつる「お兄ちゃん…仕事は?」
相川幸次郎「んなのどうでもいい、親父から電話貰って急いで来た…やっぱり海連れてったのがまずかったか?」
一気に話すから笑ってしまった。
いつものお兄ちゃんだ。
私はニコッとし大丈夫だよと一言だけ言った。
