「すっ…好きですっ!」


やったぁああぁ~!

やっと言えたよ!!!


ねぇ!加奈っ!言えたよっ!!!



「はっ!?俺のことを?」


「う…うん。」



「そっかぁ~!まじで~?」

無邪気に笑った笑顔にまた心臓が反応する。


「まっ…まじで!」

「本気に本気?」


「そっ、そうだよっ!」



私は何も言わずに頭を縦に、はっきり振った。


「…そっか。」




―――え…?


一瞬何が起きたのかわからなかった。



気づけば唇と唇が重なっていた。


その唇が離れた時、悟史くんは笑顔でこう言った。



『俺もっ!』


この言葉がもの凄く嬉しかった。



私の頭の中で何度も何度もこだまして、

頭から離れなかった。



悟史くんが私を好き…?



この時はすぐに理解することが出来なかった。