「その……長田くんが言ってたんだよ。文芸部には、生徒のほとんどが知らない、秘密の部屋があって、元は短歌部の部室として使われていたって」 「へー、それがあの部屋……」 ということは、あのサルちゃんと呼ばれていた子も、文芸部なのだろう。 「そういえば、小泉さんは部活してないけど、3年生でもしないの?」 「うん。相変わらずやりたいことないから……」 「そっか。運動神経いいから、ぜひ剣道部にって思ったんだけどな。前に僕に勝ったことあったし」 「まぐれだよ、まぐれ」